《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第15章 名探偵はヒミツに触れる
「500万!? 何に使ったんですか!?」
「え〜っと、競馬とパチンコと……あと、オネエチャンに騙された」
「はぁっ!?」
おそ松さんが呑気に笑う。
「いや、イケると思ったんだよな〜。今日こそヤレると思ったら酒をぐでんぐでんになるまで飲まされて、起きたらお金全部持って行かれてたわ。可愛い顔して、やること、えげつないわ〜たはは〜!」
私は溜息をついた。
なんでそんな酷い目に遭ってのんびり笑っていられるんだろう。
「もう……おそ松さんは腹立たないんですか?」
「あ? 腹立てても仕方ねぇじゃん。それで金戻るわけじゃないし。あーでも、惜しかったな〜。こんなことなら胸だけでも触っておきゃよかった。うん、ちょっと腹立ってきた! くっそ〜! あ、腹じゃなくて、立ってきたのはあそこか!」
「…………」
「俺、騙されて可哀想だろ? 代わりにゆりちゃんがおっぱい触らせてくれるってのはどう?」
「はい、そろそろ戻りましょうか、おそ松さん」
私は血の付いた布をビニル袋に入れると、ポケットにしまい階段へ向かう。
「いや、ちょっと、完全無視!?」
おそ松さんが慌てて追いかけてきた。
ほんっと、おそ松さんって、どこまでもフザケてるんだから!
私たちは階段を上り、1階に向かった。