《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第3章 紫の夜の秘めごと(※一松)
「悪かったって……ちょっとふざけすぎた……」
「ふざけるにも程があるでしょっ! 本当に殺されるかと思ったのに!」
一松さんが私の腕を掴んだ。
「ホントごめんってば。あのままだと、変な気を起こしそうだったし……」
「変な気?」
「まあ、でもいっか……起こしても……」
「えっ?」
次の瞬間、一松さんの唇がそっと下りてきて、私の頬を掠めた。
「!?」
何が起こったのか理解するよりも先に、部屋の奥へと引っ張られる。
「ちょっ……!?」
一松さんは、私をベッドに押し倒すと、首元に顔を埋めた。
私の顔を押さえ、耳を愛撫し始める。
くすぐったい感覚から逃れたくて首を振るが、強い力に敵わない。
一松さんは、私の耳たぶを丁寧に舐めると、穴の中まで舌を這わせた。
強く吸ったかと思えば、優しく鼻先を押し付ける。
すぐ近くで聞こえるピチャピチャという水音。
次第に失われていく現実感。
くすぐったさが徐々に甘い刺激に変わり、自然と顎が上を向いた。
「んっ……」
一松さんが耳元で囁いた。
「早く俺を止めてよ」
トロリと絡みつくような声に身体の芯が熱くなる。