《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第15章 名探偵はヒミツに触れる
「誰もそんなこと言ってな……」
おそ松さんの手の甲が私の頬に触れ、言葉を遮るように滑り下りて唇を押さえた。
「俺はかなり本気だけど?」
「…………」
鼓動が跳ね上がる。
なんでそんな真剣な顔をするの……。
いつもふざけてるくせに……。
おそ松さんの指が私の唇をそっと撫でる。
「なぁ、俺さぁ……ゆりちゃんといると、したくてしたくてたまんなくなっちゃうんだよね……」
あまりにも素直な言葉に却ってどぎまぎする。
「何言ってるんですか……大体、それは本気とは言わないでしょ? ただ、したいだけなんじゃ……」
「あー、そこ突っ込んじゃう? ゆりちゃん、厳しいなぁ」
唇を撫でていたおそ松さんの指が口の中に入ってきた。
「っ!」
そのまま、口内を指で掻き回される。
「んぁ……」
「ゆりちゃん……でも、俺……」
おそ松さんが赤い顔をして、私を見る。
何これ……変な気分になりそう……。
口の中を犯すように動き回るおそ松さんの太い指。
気づくと、私は無意識に指にちゅうっと吸いついてしまっていた。
瞬間、おそ松さんが瞳を大きく見開く。
「え……マジ……?」
その言葉に我に返り、私は慌てて指を吸うのをやめた。
おそ松さんが指を引き抜き、今度はその指を自分の口に入れ、ちゅうちゅうと吸った。