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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第14章 顔のない足音


「これは……」

私もおそ松さんの後ろから覗き込み、思わず息を呑んだ。

「「チェーンソー……!」」

私たちは同時に声を出した。

穴の中には、血の様なものが付着し錆びたチェーンソーが置かれている。

このチェーンソーは、もしかして……。

「おそ松さん、これって通り魔が使ったチェーンソーでしょうか?」

「う〜ん。断定はできないけど、通り魔がこの洋館に入っていったって言うなら、そうなんじゃね? 血がついてるみたいだし」

こんなところにあったんだ……。

チョロ松警部の自宅や周辺をいくら探しても見つからなかったチェーンソー。

まさかカラ松さんの洋館に隠されているなんて、思いつくはずもない。

「なぁ、今って、この建物の持ち主は誰なの?」
おそ松さんが尋ねる。

「カラ松さんです」

「は? カラ松って人、死んだんじゃねーの?」
おそ松さんの頭上にハテナマークが浮かんだ。

「あ、えっと、色々あって、なんやかんやで実は生きてました。今はこの洋館には住んでいないみたいです」

「んだよ、それ。『なんやかんやで生きてた』って、端折りすぎだろ。ワケ分かんないよ。……ま、いいけどさ」
おそ松さんが呆れたように言う。



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