《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第14章 顔のない足音
でも、おそ松さんの次の言葉で私は凍りついた。
「ただし……逆に言えば、チョロさんのためになるなら、チョロさんを犯人にするかもね……」
「えっ!? そ、それってどういう意味……!?」
おそ松さんはポンポンと私の頭を優しく叩いた。
「大丈大丈夫! そのうち、分かるって! 心配しなくても、俺は敵じゃない。ゆりちゃんの味方だからさ!」
おそ松さんは、やっぱり何かを知ってるんだ……。
顔を強張らせた私を見て、おそ松さんが鼻の下を擦る。
「そーんな、怖い顔すんなよ〜。俺を信じろよ! 愛しのゆりちゃんのためなら、何だってするしさ〜。なあ、それよりさ、洋館に通り魔がいたんだろ? 今から洋館に捜査に行こうぜ」
「洋館に?」
「そ。仮面の通り魔を捕まえたいんだろ?」
おそ松さんは、ニヤリと笑った。