《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第13章 青いプールに咲く花火(※カラ松)
唇を離したカラ松さんが、濡れた私の髪を優しくかき上げる。
髪から落ちる水滴が彼の手を伝った。
「寒くないか……?」
心配そうに私を覗き込むカラ松さん。
優しい光に満ちた瞳を見た瞬間、無性に子供の頃が懐かしくなって、胸が強く締め付けられた。
私は一体何を懐かしんでいるんだろう。
何も思い出せないのに……。
「寒くないです……」
そっと答えると、また引き寄せられ、キスをされる。
「んっ……」
濡れた唇が音を立てて私の唇を吸う。
もっと欲しい……。
私はカラ松さんの首に手を回し、寄りかかりながら唇を強く押し付ける。
「っ!」
カラ松さんが息を呑むのが分かった。
食べてしまいそうな勢いで彼の唇を激しく啄むと、「んんっ……」と彼の吐息が漏れる。
舌を差し入れ、歯の裏側をぐるりと舐め回すと、カラ松さんの身体はビクッと痙攣した。
感じてくれてるんだ……。
嬉しい……。
回した腕に力を入れ、カラ松さんの身体に下半身を押し付ける。
「んっ……んふっ……ふうぅっ……」
カラ松さんが声を漏らしながら、私の背中に指を這わせる。
そのまま、私たちはまた倒れ込んだ。
篭った水音。
水中に沈む。