《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第13章 青いプールに咲く花火(※カラ松)
次第に熱を帯びてきたキスに身体が熱くなってくる。
「ん……んんっ……ん……ん……」
花火のせい? 夏のせい?
それとも、子供の頃に出会っていたって言われたから?
なんで私は受け入れているの?
でも、不思議。まるで、昔からカラ松さんのことが好きだったみたいに、今の私は突き動かされるように彼を求めている。
私たち、どこで出会ったの?
私とカラ松さんは、無我夢中で空に咲く花火の下で唇を求め続けた。
カラ松さんの手が顔から離れ、また背に回される。
私も彼の首に手を回す。
激しくなるキスに足がもつれる。
崩れるバランス。傾く天と地。
私たちは抱き合って唇を重ねながら、夜のプールへと落ちていった。
体にぶつかる水の衝撃。
暗い水の中に沈んだ私たちは、すぐに浮上し、息を切らしながら水面に顔を出す。
目の前のカラ松さんが私の身体を掴み、また引き寄せ、口づけをした。
「んっ……んっ……ぅん……んんっ……」
びしょ濡れでも構わない。
もう、このまま、溺れてもいい。
不思議な熱情が二人を支配し、私たちは一言も交わさず、ただただ、なりふり構わず、プールの中で抱き合い、キスを繰り返す。
暗い夜のプールを花火が明るく照らし出す。
私たちは水面に映る逆さ花火の中で激しく互いの唇を求め合った。