《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第13章 青いプールに咲く花火(※カラ松)
「子供の頃……?」
カラ松さんがそっと手を伸ばし、私の頬に触れた。
「俺はその時からずっと君のことが好きだ。言っただろう? 『君をずっと探していた』と」
花火がカラ松さんの顔を照らす。
じゃあ、『探していた』と言っていたのは、洋館で出会ってからの話ではなく、そのずっと前から私を探していた、という意味だったの……?
「子供の時に出会ったって、一体どこで……」
私が言うと、カラ松さんは寂しそうに微笑んだ。
「やっぱり覚えていないんだな……」
「っ! す、すみません……」
同級生じゃないし、えっと……?
必死に頭の中の過去のページをめくっていると、仕掛け花火が連続で上がり、火薬の匂いが辺りに立ち込めた。
「ゆりちゃん……」
カラ松さんは、向かい合った私の背中に手を優しく回す。
あっと思う間もなく、引き寄せられ、唇を奪われた。
「っ!?」
離れようとすると、強い力で阻まれ、優しく唇を吸われる。
「んっ……」
花火の音が身体に響く。
カラ松さんは、私の頬を両手で包み込むように掴むと、舌を絡ませてきた。
「んっ……んんっ……んっ……」
ねっとりと私の口内を味わい、角度を変えながら唇を啄む。