• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第12章 事件、ふたたび


「それは僕も不思議だったな〜。ゆりちゃんは、推理が得意なの?」
トド松先輩も私を見る。

「い、いえ……全然……」

トド松先輩と十四松さんが顔を見合わせた。

「……っ」
私は自然と後退る。


どういう意味?
私、もしかして疑われているの?
あの推理が間違いだって思われているの?


「ねぇ、ゆりちゃん、こんなこと聞いて本当に失礼だけど……あの推理は自分で考えたの?」
十四松さんが真剣な顔をする。

「はい……」

「ほんとに? 誰かにああやって推理するように言われてないよね?」


誰かに言われた?
なんでそんなこと言うの?


「い、言われてないです……あの時、捜査をしていたら、自然と謎が解けて」

私が答えると、なぜかトド松先輩が溜息をついた。
十四松さんは、私をじっと凝視する。

「ねぇ、ゆりちゃん、落ち着いて聞いてね。もしかして、無意識のうちに誰かに『誘導』されてない?」


無意識のうちに……?
誘導……?


「そ、そんなはずないです! だって、あの時、おそ松さんたちと捜査をした結果、あの推理が頭に浮かんだんです! おそ松さんの捜査は、一見無茶苦茶だったけど! でも、おそ松さんの行動は全部一つの答えへと繋がっていて……」

私は口をつぐんだ。

十四松さんとトド松先輩が顔を歪ませる。

「あ……おそ松さんの……行動……?」
口を押さえる。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp