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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第11章 一軍様のリッチなお誘い(※あつし)


「あっ、すみません。待っていてくれたんですね! 『何もなしお先輩』!」

私は慌てて名刺をポケットに入れ、先輩に笑いかけた。

「え、ゆりちゃん……?」
なぜか先輩の顔が凍りつく。

「どうしたんですか? あれ? あなた、『何もなしお先輩』ですよね?」

「ちょ! 違うよ! ゆりちゃん、あつしさんに何をされたの!?」

私は笑顔で返す。
「心配いらないですよ、何もなしお先輩! 私、これからはあつしさんの元で立派な愛人生活を頑張ろうって思うんです」

「はぁっ!? 愛人!? 何言ってるの!? 僕たちはしがない所轄の刑事でしょ!? まだ仕事が山積みなのに変な夢に逃げるのはやめて! チョロ松警部がいなくなって、ただでさえ忙しいのに! 目を覚まして!」

何もなしお先輩は、私の両肩を掴み、激しく揺さぶった。


「……ハッ!」
衝撃で私は我に返った。

「ゆりちゃん! 大丈夫!?」
先輩が私を心配そうに覗き込む。

「あ、あれ? トド松先輩? やだっ! 私ったら今何を!? 何かとてつもなく素敵でリッチでエッチな夢を見ていたような……? って、先輩、どうしたんですか?」

トド松先輩が虚ろな目で私を見る。


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