• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第9章 犯人はあなたですね


「私、あの日は署に携帯を忘れてしまったんです。通り魔に遭遇した後、捜査一課に十四松さんと一緒に携帯を取りに行ったら、チョロ松警部がトト子さんにお仕置きをされていました」


「んなっ!?」
チョロ松警部が赤くなる。


「あっ! 『お仕置き』は言わない方がよかったですよね。警部、すみません……」


チョロ松警部は恥ずかしそうに咳払いをした。
「ゆりくん、お仕置きの件は置いておいて……その日、署に残っていた人は僕だけじゃなく、他にもたくさんいただろう?」


「はい。でもそれだけじゃありません。次の日、珍しく遅刻してきた警部を、トド松先輩が『昨日の夜はお楽しみでしたか?』とからかいました。警部は慌ててうなじを押さえましたよね?」


トド松先輩がキョトンとした。
「僕がからかった? ……あ! キスマークのこと?」
私とチョロ松警部を交互に見る。


「よく考えたら、私もトド松先輩もキスマークを実際に見たわけじゃありません。首は手で隠されていて見えなかったし、チョロ松警部ご自身もキスマークだとは一言も言いませんでした」


「ええっ!? あれ、キスマークじゃないの?」
トド松先輩がポカンと口を開けた。


チョロ松警部は黙り込んでいる。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp