• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第9章 犯人はあなたですね


「死亡推定時刻って、室温も考慮して計算していますよね? 部屋が一般的な室温だと考えて、計算されたんじゃないですか?」


「そりゃ、そうだけど……」
十四松さんが口ごもる。


「十四松さん、デカパン所長が倒れていた場所、他の場所よりも寒くないですか……?」

「えぇっ!」

慌てて十四松さんが製造室に入る。

「うー本当だ! ここだけ寒い!」
震えながら十四松さんが出てきた。


「おそ松さんがさっき『ここだけ異常に寒い』って言っていたので、気付きました」

「へへへ」
後ろのおそ松さんが自慢げに鼻を擦る。


「でも、製造室の中にいても気づかなかったけどなー」
十四松さんが不思議そうに首を傾げる。


「部屋の奥は、そこまで涼しくないですから。製造室は入り口と奥でかなり温度差があるんです」


私たちは今まで誰も気付いていなかった。

製造室の中には、大量の大型機械とベルトコンベア。
機械からの発熱で部屋はかなり暑くなるはずだ。


「製造室の中は、冷房をつけていてもなかなか温度が下がらないんです。だから、設定温度も通常より低めにしてあるはずです。業務用の空調なのでかなり低い温度まで設定できますよね」


今度はトド松先輩が走って空調の温度を確認しにいく。

「本当だ! 設定が4℃になってる! 冷蔵庫レベルだよ!」
トド松先輩がパネルを見ながら言った。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp