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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第8章 謎、解けましてございます


おそ松さんが私を振り返った。
「はぁ、寒すぎてやる気なくなったわ。充分、和んだし、もう帰ろうぜ。ゆりちゃん、今からラブホ行ってそのスーツ姿のまま、セッ(ピー)してくれる?」


「……しないです」


「え〜してくれないのぉ? 俺、こんなに和ませたのに? ご褒美くれたっていいじゃん! 『一緒に捜査した女刑事がベッドで乱れる』ってシチュエーション最高なんだけどな〜」

私はおそ松さんを軽く睨む。
「いくら和んでいてもキレますけど?」


「ゆりちゃん、怖いから笑顔のまま怒らないでよ。『女刑事』だけだとそそられないしさ〜、かといって、『いつもエロい女』もイマイチなんだよな〜」


「はぁあ?」

「分かんないかな〜。両方が合わさるとすんごい破壊力っていうかさ!」

「…………」

「エロい女刑事だよ? しかも知らない人じゃなくて、一緒に捜査していた女刑事がエロいんだよ? たまんなくね!?」

「意味分からないです……何を言って……」

反論しながら、また私の頭の中で何かが引っ掛かった。


「『両方が合わさって』……? 『破壊力』……?」
繰り返してみる。

「どうしたの、ゆりちゃん? さっきから変だよ?」
トド松先輩が心配そうに私を見る。


私は今日一日のおそ松さんの行動を思い出してみた。

「ブラック工場……何枚もかかった暗幕……異常に寒い場所……両方合わさると破壊力……」

もしかして……。

頭の中でバラバラになっていたパズルのピースが正しい位置へと次々とはまっていくのを感じた。


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