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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第8章 謎、解けましてございます


そう、おそ松さんの行動は滅茶苦茶だったが、ひとつの答えへと私たちを導いている――。

「ゆりちゃん?」
気づけば、みんなが不思議そうにこちらを見ていた。


「チョロ松警部、トド松先輩。あの、私、犯人が分かったかもしれません……」

「な、何!?」
チョロ松警部が目を向いた。
 

トド松先輩がすかさず叫ぶ。
「ゆりちゃん! そういう時はあのセリフだよ!」

「あのセリフ?」

聞き返すと、おそ松さんが私に耳打ちをした。

「え、それ、私が言うの? 恥ずかしいから嫌だな……」

「いや、これ、マジだからね? 冗談で言ってないからね?」
トド松先輩が冷たく言う。

「でも……」

「大丈夫大丈夫。俺も一緒に言うからさ〜」
おそ松さんがニヘヘと笑って横に立った。

私の右手を取り、敬礼のポーズを取らせる。

そして、自分も同じポーズをキメると、掛け声をかけた。


「んじゃ、行くよ? はい、ゆりちゃん、せーの!」



「「謎、解けましてございます!」」



捜査員たちからどよめきが起こった。


そして、私はブラック工場デカパン所長殺人事件の全貌を話し始めた――――。




***

《第8章で分かったこと》

・ブラック工場と警察上層部は癒着関係にある

・事件当日の昼休み中の一松にはアリバイがあった

・事件当日の昼休み中には不審なIDカードの使用履歴はなかった(昼休み中は誰も外部から侵入していない)

・製造室には暗幕が何重にもかけられている

・製造室の入り口付近(デカパンが倒れていた場所)は異常に寒い

・おそ松の和みによって、ゆりは事件の真相に気づいた

・謎が解けたら、決めゼリフを言うのがお約束




第9章へ続く――。




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