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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第8章 謎、解けましてございます


「でも、これで振り出しに戻りましたね。工場の従業員は全員アリバイがあることになります」
トド松先輩が険しい顔つきになる。


私も後を続けた。
「それにIDカードがないと入れないんですよね? 外からの侵入も難しいですよ?」


「昼休みの間に使われたIDカードの履歴は調べたザンス! 怪しいものはなかったザンス!」
イヤミさんも同意する。


「一体、誰が犯人なんでしょう……?」

私が言うと、チョロ松警部は顎に手をやり、唸った。

「事件は迷宮入りか……。こうなったらおそ松くんの力に頼るしかないな。おそ松くん、頼むよ」

「チョロさん、任せてよ」

おそ松さんはまた鼻の下を擦りながら笑った――。



その後、おそ松さんは、独特のやり方で捜査を行った。

工場の黒い壁に修正ペンでちまちま落書きをし、箱詰めされたダヨーンをことごとく水浸しにし、イヤミマネージャーの出っ歯を全部引っこ抜いた。

さらに捜査員を間違って大型機械の中に入れてペシャンコにし、最後はベルトコンベアの上に乗って全裸になって仁王立ちをした。



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