《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第8章 謎、解けましてございます
「何でもいいの! その時、裏庭にいたって分かれば。日にちと時間を木に彫ったとか!」
「なに、それ。そんなマニアックなことするわけないでしょ」
一松さんが呆れたように答える。
「ですよね……。あっ、日記でも証拠になりますけど?」
「俺、日記なんてクソ面倒なもんつけてない」
「もうっ! 思い出して下さい! 何かないの? 誰かに電話した通話記録が残ってるとか!」
「猫に餌をやってる時に電話なんか誰にするんだよ………………あ」
一松さんが止まった。
「あ?」
「写真……」
一松さんがぽつりと呟く。
「写真?」
聞き返すと、一松さんは作業服のポケットからスマホを取り出した。
「あの時、ミーコの写真を撮ったんだった……」
「見せてっ!!」
慌ててスマホを奪って見ると、白黒の猫が裏庭で可愛らしく餌をおねだりしている姿が写っていた。
写真に日時が表示されている。
『8月X日 12:10』
やった! これだ!
私はチョロ松警部を振り返った。
「警部! これなら時間が分かります!」