• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第8章 謎、解けましてございます


「大体、デカパン所長が猫好きで裏庭の野良猫をマメに世話していたザンス!」

「え、デカパン所長が?」

私が聞き返すと、後ろにいた十四松さんが「あっ」と声を上げた。

「じゃあ、デカパン所長のパンツに付着していた猫の毛は……」

「所長は暇さえあれば裏庭に出て猫を撫でていたザンス。猫の毛くらい付くザンショ」

なんだ、一松さんは関係なかったんだ。
ホッとしながらチョロ松警部を見上げる。


「警部、これで一松さんのアリバイが成立しましたね!」

チョロ松警部は首を振った。

「残念だが、不十分だ。この工場内で、アリバイが証明できていないのは一松さんだけ。猫に餌をやっていたと言うなら、その証拠が欲しい」

そうだよね……。
私は肩を落とした。


ふと、カラ松さんの言葉を思い出した。

『何か一松の行動を記録したものはないのか?』


行動を記録したもの……?


「あの、一松さん! 裏庭にいた時、何か証拠になるようなものを残したりしませんでした?」
私は一松さんに詰め寄った。

「証拠? 別に……」


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp