《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第8章 謎、解けましてございます
工場の玄関に着くと、なぜか戦車が突っ込み、壁も天井も大きく崩れているのが目に入った。
戦車?
なんでこんなところに……?
他の捜査員たちも作業を中断して集まってくる。
「シェ、シェー! 何ザンスか、これはーー!」
駆けつけたイヤミマネージャーの絶叫がこだまする。
その時、瓦礫の中から頭を掻きながら男が現れた。
「いや〜、昨日はグライダーで来たから今日はその上をいくインパクトを狙って戦車にしてみたけどイマイチだったな〜」
その声は……。
「おそ松さん!?」
思わず叫ぶと、なごみ探偵のおそ松さんは嬉しそうに手をひらひらと振った。
「シェー! インパクトのためだけにうちの工場に戦車を突っ込まないで欲しいザンス!」
イヤミさんが顔を真っ赤にして叫ぶ。
チョロ松警部も頷いた。
「そうだよ、おそ松くん。戦車はもう古いんじゃないかな? 昭和のアニメじゃないんだから。今ならやっぱりステルス戦闘機あたりいっておかないと」
「な、何を言っているザンス? ちょっとチミたち、感覚ぶっ壊れすぎザンスよ!?」
イヤミさんがギョッとして、二人を交互に見る。