《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第8章 謎、解けましてございます
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「一松さん、今日こそはちゃんと話してもらいますよ。デカパン所長が殺されたあの日、昼休みの間に10分間食堂からいなくなりましたよね? どこで何をしていたんですか?」
チョロ松警部が真剣な顔で一松さんに詰め寄る。
「…………」
一松さんは俯いたまま、答えない。
私たちはブラック工場に着くと、工場の応接間を借り、一松さんに個別に話を聞いていた。
今までも何回か工場へ出向き、この質問を繰り返してきたのだが、毎回一松さんは頑なに答えなかった。
他の捜査員たちは、現場や工場内を再捜査している。
一松さん、何で黙っているんだろう。
まさか本当にデカパン所長を……?
私は不安になり、一松さんを見つめた。
重苦しい空気の中、じりじりと焦燥に駆られる。
「一松さん! いい加減に……!」
痺れを切らしたチョロ松警部が声を荒げたその時、大きな破壊音が響き渡った。
「何の音!?」
トド松先輩が叫ぶと、チョロ松警部はハッとして立ち上がり、工場の入り口に向かって走り出した。
一体、何だろう?
事故?
私たちも慌てて警部の後に続く。