《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
嫌なはずなのに……。
ぞわぞわと身体の底から湧き上がってくる得体の知れない高揚感。
もしかして、私、トド松先輩に舐められて興奮しているの……?
感じるはずのない感情に戸惑う。
「はぁっ! ゆりちゃん、たまんないっ。おなかすべすべで、へそのシワもキレイ……。本当にやらしいよ……」
トド松先輩が口を離し、熱に浮かされたように呟く。
私の顔なんて見ていない。
先輩がうっとりと見つめているのは、目の前にあるへそ、それだけ。
「先輩……やめてください……」
何度目のお願いだろう?
聞いてもらえないと分かっていながら、私は情けなく繰り返す。
「本当にやめて欲しい?」
「え?」
「嘘ばっかり」
瞬間、トド松先輩がフウッとへそに息を吹きかけた。
「ぁあっ!」
散々、舌で弄ばれ敏感になったそこは、少しの刺激にさえも反応してしまう。
やだ! 今、私、感じた?
自分の出した声が信じられなくて、思わず口を押さえた。
先輩がきゅるんと可愛く私を見上げる。
「ね? へそも気持ちいいでしょ?」
「気持ちよくなんか……」
「ふーん」
トド松先輩は、意地悪く笑った。
「じゃあ、どこなら気持ちいいの?」