《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
先輩は頬を染め、クッションを強く抱きしめた。
「へそ」
「はい?」
「Tシャツ捲って、へそ見せて」
トド松先輩の意味不明な注文に、私は戸惑った。
「え……それはちょっと……」
「へそぐらい僕に見られても平気でしょ? 見せないならまた上目遣いするけどいいのっ? とにかく見せて!」
先輩は怒ったように言う。
「でも……」
「早く!」
有無を言わさぬ雰囲気に押され、私は仕方なく両手でTシャツの裾を胸の下まで捲った。
何これ?
なんで私は、真夜中に自分の部屋でトド松先輩にへそを見せてるの?
なんか恥ずかしいんだけど……。
意味が分からないまま、私はTシャツの裾を持って、立ち続ける。
トド松先輩は黙って私のおなかを見つめていた。
心なしか鼻息が荒い。
はぁっと大きく息を吐くと、クッションを強く自分の下半身に押し付けながらトド松先輩は呟いた。
「舐めていい?」
「は?」
「だから、へそ、舐めていいかな?」
「はぁ!? なんでですか? 嫌ですよ!」
私が慌ててTシャツを戻そうとすると、
「だーめ」
そう言うが早いが、トド松先輩は素早く私の腰を掴んで、へそに舌を這わせた。
「先輩!?」
慌てて腰を引いて逃げようとしたが、強い力で引っ張られる。