《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
トド松先輩はベッドの上で頭を抱えた。
「先輩、大丈夫ですか?」
トド松先輩がはぁ〜っと息を吐く。
「ゆりちゃんって、僕のこと、本当に男として見てないんだね……」
「そんなことないですよ。私、先輩に可愛く上目遣いされたら弱いですし」
そう答えると、トド松先輩が急に顔を上げ、意地悪い顔をした。
「ふーん、じゃあさ、ゆりちゃん立ってくれる?」
「?」
何だろう?
私は言われたまま、その場に立った。
トド松先輩はベッドの上に置いてあった丸いクッションを抱えて座り直した。
「ゆりちゃん、その格好よく見せて。僕になら見られても平気でしょ?」
「ただの部屋着ですけど……?」
「いいでしょっ? 見たいんだもん! お願い!」
早速、必殺きゅるんと上目遣いで先輩がおねだりする。
「う……いいですけど……」
「じゃ、遠慮なく」
トド松先輩は私を念入りに見回し始めた。
ただのTシャツにハーフパンツなんて、チェックしても仕方ないと思うんだけど……。
「後ろ向いて」
「は、はい」
言われた通りに後ろを向く。
背中に視線を感じた。
「もう1回、前向いて」
また、前を向く。