《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
私は溜息をついた。
「先輩、いくら音が漏れにくいとは言っても夜中なんで大声はちょっと……」
「あ! ああ、ごめん……」
慌てて口を押さえるトド松先輩。
そのまま、なぜか私をじーっと見る。
「何ですか?」
「あのさ、ゆりちゃん、ちなみにそのTシャツの下って、ちゃんとブラつけてる?」
「先輩、いきなり何聞いてるんですか? セクハラですよ?」
トド松先輩の唐突な質問に、私は軽蔑の視線を送った。
「いや、これ、変な意味じゃなくて、真面目な話だからね?」
トド松先輩が真剣な顔をする。
「ブラはつけてないです」
「だからっ! なんでっ!?」
先輩は小さめの声で突っ込む。
「なんでって言われても、寝る時はいつもつけないので……」
「おかしいでしょ!? 男の僕が同じ部屋にいるのにブラつけないって! 危機感なさすぎでしょっ!?」
「でも、先輩、寝てたじゃないですか」
「そうだけど! 夜中に起きるとか思わなかったの?」
「う〜ん……。まぁ、別に起きても……」
「つまり、僕に見られても気にならないってこと?」
「そうですね」