《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第7章 カルーアミルクを桃色に(※トド松)
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「んぅ〜ゆりちゃん?」
「どうしました? 先輩」
「んんん、ここ、どこ?」
トド松先輩が目を擦りながら起き上がった。
「私の部屋です」
「なんだ、そっかぁ……」
トド松先輩は満足そうに言うと、再びベッドに潜り込み、可愛らしい寝息を立て始めた。
「……って、『そっかぁ』じゃないっっ!」
いきなりトド松先輩が飛び起きる。
「どうしたんですか?」
私もびっくりして起き上がった。
タクシーに乗った後、トド松先輩の家が分からなかった私は、仕方なく自分の部屋に先輩を連れて帰った。
部屋に着くと、トド松先輩をベッドに寝かせ、自分はシャワーを浴び、床にマットを敷いて就寝したのだった。
「あ、先輩寝ていたんで、私だけ先にシャワー浴びちゃいました。先輩も汗かいてたし入りたかったですよね? すみません」
「いや、そこじゃないっ!」
「え?」
「いやいやいや、まずいでしょ!」
トド松先輩が激しく首を振る。
「今からシャワー浴びます? マンションだけど、そんなに音漏れないのでこの時間でも大丈夫ですよ?」
「だから、そういうことじゃないっ!」
先輩は真っ赤になりながら、叫んだ。