双子の悪戯 Fred and George Weasly
第3章 しるし
フレッドが腰をゆっくり、ゆっくり動かす。
動きにもだいぶ慣れた頃、フレッドの腰の動きが心なしか早くなる。
「はあ、ぁあ、ぃい、はぁっ」
中に何かそそがれる感触…。
フレッドは真っ赤な顔をして息をつく。
「ジョージ…愛してる…」
フレッドはジョージの耳にキスをして、そっと抜いて、後片付けをしながら双子の相棒を見た。
ぐったりしているのを見て申し訳なく思ったが、なんとなく上気した顔がとっても可愛い。
片付け終わってもう一度ベッドに入る。
キスをしたり抱きしめあったりしていると急にドアが開いて、ロンが入ってきた。
慌てて寝たふりをする。
「おい、起きろよ。朝食を食べ損ねちゃうぞ。…えっ」
ロンはそーっと部屋を出ていった。
フレッドが目を開ける。
「面倒なことになったな」
「全くだ、ありゃ、感づいたな」
つい五分前の甘い空気が信じられなかった。
ため息をついて儀礼的にキスをして、ジョージは服を着る。
フレッドに忠告する。
「首に痕ついてるから開いてない服着た方がいいぞ」
フレッドはさっぱりわけのわからないという顔をしていたが、鏡を見て声を上げた。
「お前…」
呆れたようにいう片割れを置いてジョージは先に寝室を出た。ロンに対して言い訳しておかなくては。