第2章 戦国武将
『 ………ッ!』
身体中の痛みに目が覚める。
目を開けると見たこともない天井が広がっていた。
ー 此処は…
何とか上体を起こし部屋中を見回す。
服は綺麗な着物に着替えさせられていて、
身体中の至る所には包帯のようなものが
グルグル巻きにされている。
あの時に着ていた服は綺麗に畳まれていて、
荷物と一緒に枕元に置いてある。
あの時、助けた人はどうなったのか
パーカー自体もここには無い。
ー あれから自分はずっと眠っていたのか、
何とか外に出て…
それからの事はあまり覚えていない。
ただ、指先から身体のいたるところが痛む。
腕の包帯を外すと得体の知れない
薬草らしきものがいたるところに
貼り付けられている。
ー 何だこれ…
自分が学んでいる医学とは
程遠い、変わった処置の仕方に唖然とする。
だが、傷の調子は少し落ち着いていた。
ー …生きてたんだな、
ぼーっと包帯が巻かれている
指先を見ていると障子の向こうから
足音が聞こえる、
そして自分のいる部屋で止まり、障子が開いた。