第9章 新しい恋
颯太said
「ちょっと!颯太先輩!?なんですか?!////」
「あのさぁ!」
海堂は顔が真っ赤になってる。
たぶん、俺から触られたからだろう。
俺もいっくんに初めて触れられた時はドキドキして死にそうだった。
「……何か言いたいことあるなら言えよ!すれ違っても目が合ったと思ったら無視するし!何か……何か分かんないけどイライラする……好きじゃなかったのかよ……」
あれ?俺何言ってんだ?
これじゃ……俺……
「急に付きまとうの辞めるし!休み時間女子に告られて嬉しそうな顔してたし!なんなんだよ!俺だけじゃねぇじゃん!」
「……先輩……もしかして……ヤキモチ?」
ヤ、ヤキモチ!?
いやいや!この俺が!?
「ない!それはない!別にお前の事好きじゃねぇし!////」
なんか顔が熱い……ドキドキする。
「……ぷっふふ(笑)」
海堂が近付いてくる。
後ずさりしながら距離を取るが後ろは行き止まり。
「なんだよ……////」
「素直になったらどうですか?」
「素直って……さっきから正直に話してるよ!////」
「正直に?全部ですか?」
「そ、そうだよ!俺は正直者だ!////」
「へー(笑)じゃあ……」
ドン!
壁ドン!?
ちょっ、これって女子にしてきゅんとするやつ!
俺は別に!
あれ?ドキドキしてる……
「先輩、よく俺の事見てるじゃないですか。それに、女の子に告られて嫉妬してる。無視されてイライラしてる。それって俺の事好きなんじゃないですか?」
さっきまでヘラヘラしてた顔がしまってる。
やっぱコイツカッコイイ……
はっ!じゃなくて!
「先輩、俺言いましたよね?どんな秘密があっても好きです。嫌いになるわけがない。先輩の手から火が出たのは流石にビビりました(笑)」
こいつ……本気だ……
真っ直ぐに見つめて話す。
「……どんな秘密かは知りませんが好きですよ。今日避けてたのもバレたのが嫌なのかなって思って関わらないようにしてたんですけど……そんな事する必要ありませんでしたね(笑)逆に心配させちゃったな……」