第9章 新しい恋
颯太said
あー学校着いちゃったよぉ……
あんな事あったし……海堂になんて説明したら……
今日も絶対付きまといそうだし。
いっくんに相談するかな……
でもめんどくさがって聞かなそう……
「おはよー、いっくん。」
「おぉ……風邪か?」
「ううん。そんなんじゃないよ。」
「……そうか……」
……やっぱやめとこう。
今日1日、疲れそうだな……
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「お前何か今日周り気にしすぎじゃねぇか?」
「え?!そうかな?!(汗)」
結局、海堂は来なかった。
廊下ですれ違う事はあったけど、一瞬目が合っただけで無視された。
嬉しいはずだ。
けど、なんか寂しい。
なんでだろう。
そんな事考えて廊下を歩いていると前からまた海堂とすれ違う。
やっぱり無視……
なんか言えよ……心が痛い。
「……ごめん、いっくん。先に行ってて。」
「おう……」
「……ちょっといい?」
「えっ!?先輩!?////」
俺は海堂の態度が何故か許せなくて、海堂の手を引き校舎裏に向かった。