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そして今日も生きていく【R18】

第8章 仲間……?


樹輝side

とりあえず……

「よし、終了。」

「あんたさ、結婚したら面倒くさそうだね。」

昴が隣で気だるそうに言う。
ちょっとイラッとした。

掃除も終ったし、そろそろ将樹の所に行くか。

「将樹……話って……」

「……最近、俺ら能力者を狙ってる奴が増えてるんだ。」

「狙ってる?どういう意味だ?」

「……俺らは普通じゃない。だからヒカルだって実験台として使われていた。能力者の力を利用しようとしてんだよ。」

「……利用って……」

「詳しくは分からねぇ。けど、昨日怪しい研究所の方に侵入して見てきたんだ。そしたら、中では人体実験が行われていた。おそらくヒカルがいた所と同じ組だ。」

昨日……じゃあ、その怪我……その時に?


「そこでなんだが、俺らの仲間にならねぇか?」

「……はぁ?」

「協力し合えばお互い守れる。もちろんヒカルもだ。俺らは不思議な力を持ってるだけで人間であることは間違いない。それをモルモットみてぇに扱われていいはずがねぇだろ。俺は少しでも多くの能力者が安心できるような世界にしたいんだ。」

将樹の目は本気だった。
コイツがそんな事思ってるなんて考えもしなかった。
確かに同じ人間を実験に使うのは腹が立つ。
何もやってないのに痛みと苦痛を与えられる。
俺だったら死んだ方がマシだと思うだろうな。

少しでもヒカルが住みやすくなるなら……

「分かった。仲間に入るよ。」

「イツキ……本当にいいの?嫌なら……」

「お前のためだ。嫌な訳ないだろ。」

将樹の顔は少し緩み安心したようだった。

「よかった。」
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