第8章 仲間……?
樹輝side
今日は珍しく颯太が学校を休んだ。
風邪でも移したか?
ヒカルは朝から腹と腰が痛いって泣いてた。
……正直俺も痛むがそこまではない。
昨日やりすぎたか……
「樹輝。」
「ん?……おぉ、将樹……その怪我どーした?」
頬部分にガーゼを貼っていた。
こいつが怪我とか……何かあったのか?
「……今日の帰り、俺の家に来い。ヒカルも一緒に。」
「……分かった。あ、そう言えば……お前に颯太の事話してなかったな。」
「?」
将樹が居なかった間に起こった出来事を全て話した。
「そうか……無事でよかった……本当はそいつにも来てもらいたいんだが……休みか?」
「みたいだな。」
「なら、仕方ないな。」
将樹と約束し、将樹は再び教室から出ていった。
周りの視線が痛い。
「あのー……樹輝先輩は……」
あ、颯太のストーカー。
「俺だけど?何か用?」
「あ、えーと……」
確か……海堂って名前だった気がする。
こっちに歩いてくる。
「今日、颯太先輩は?」
「休み。」
「そう……ですか……」
表情が暗い。
「……昨日、花火大会行ったんだろ?」
「はい……」
「……何かあったのか?」
「い、いえ!失礼しました!!」
走って教室から出ていった。
……気になるけど……面倒くさそうだから放っといておこう。