第8章 仲間……?
颯太side
「……先輩!」
「ん?」
「その……俺、前にも言いましたが、颯太先輩の事が好きです!」
……あーあ……知ってるって……
しつこいな。
「あのねぇ、俺の事あまり知らないでしょ?それで好きっておかしいって。俺の本性知ったら幻滅するかもしれないし。お前の思ってるようないい人じゃないから。」
「俺は!例え先輩がどんな人でも嫌いにはなりません!どんな秘密を持ってても大好きです!だから!付き合ってください!」
……どんな秘密ね……そんなの分かんないよね。
実際、俺能力者だし。
「……やぁだ。」
俺は海堂に向けて舌をべーっと出した。
「先輩……反則です……」
「は?なにが?」
いきなり胸ぐらを捕まれた。
え?殴られる?
と思ったけど、キスされた。
「……ん!?んんっ!!」
クソっ!
舌まで……っ!
「ふんんっ!プハっ!////」
コイツ……っ!
「何すんだよ!////」
「甘い……舌に付いてますよ(笑)」
「あっ!!////」
ふざけてる……そんなんで普通キスするかよ!!
「……先輩……可愛いですね。」
「はっ!?ちょっ!まっ……んんっ!////」
またっ!
嫌なはずなのに……気持ちよくなってる……
怖い……
駄目だ、このまま堕とされる……
手で必死に抵抗したけど、抑えられる。
「んっ……あっ////」
だめ……駄目だ……っ!!
ボウッ!
「あつっ!!」
しまった!
つい力が……
手から炎を出してしまった。
やばい……どうしよ……
いや、ちょっと待て……これは嫌われるチャンス……
「先輩……?今の……」
俺は何も言わずに走ってその場から離れ家に帰った。
これで……もう……
いいんだ。