第1章 青と黄色の少年
樹輝side
ベッドに寝かせて、俺は椅子に座って寝ることにした。
よく課題中に寝ることがあったから机に突っ伏して寝るのには慣れていた。
しかし……ほんとに綺麗な顔をしている。
下手したら女と間違えられそうだ。
持ってきてしまった資料に目が行く。
見るのが怖いが……
「……見てみるか……」
表紙には名前が無かった。
1ページ開くと、沢山の数の写真が貼られていた。
どれも酷い……
体に傷を付けられている。
それだけじゃない。
切断……電気……毒……
どれも死の危険がある物……
次のページもその次のページも……
なんでこんな……
吐きそう……
あの施設、もしかして何かの人体実験のための建物か?
全然気づかなかった……
コイツは無事みたいだからいいけど……この写真……誰だ……