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そして今日も生きていく【R18】

第7章 伝えたい……でも伝わらない


樹輝side

「で?あれ誰?」

「……ストーカー……」

「颯太先輩ー!」

「……呼んでるぞ?いいのか?」

「うぅ……」

1日学校を休んで登校すると、色々とあったみたいで、颯太が後輩にストーカーされているようだ。

廊下から俺らの教室を見つめている。

「……何か飼い主をじっと待つ犬みたいだな。可哀想。」

「うぅ……」

颯太は立ち上がり、廊下に向かう。

「あ、あのさ……教室に来るのはやめてくれない?流石に迷惑……」

「ご、ごめんなさい……じゃ、じゃあ!今夜の花火大会!一緒に行ってくれませんか?!」

「あ、あのねぇ……」

花火大会……そう言えば今日ヒカルと行く予定だ。
アイツら行けばいいのに……

……帰ってきた。

「で?何だって?」

「花火大会行こうって。」

「行くのか?」

「うーん……OKしてくれなきゃ家まで押しかけるって言われた。」

1年怖ぇな……

「……意外と楽しいかもしれねぇだろ?」

「うん……そうだといいけど……」

こんなに落ちこんでる颯太は初めて見た。
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