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そして今日も生きていく【R18】

第6章 この感情の答え


樹輝side

着いた……

雨が酷くなる前に着いた。

「ん……」

「颯太、家に着いたぞ?」

「い、いっくん?!////」

「……早く降りろ……重いから。」

「う、うん!!」

顔が真っ赤だ。
颯太は慌てて鍵を開ける。

「えーと……中入る?」

「いや、遠慮しとく。俺、雨で濡れてるし。早く帰らねぇと。」

「そ、そっか……////」

俺は帰ろうと背を向けた。

「待って!」

背中に抱きつかれる。
気持ち悪いから離れてほしい。

「……さっきの……そのキスって……////」

「……お前らを止めたかっただけだ。勘違いするな。」

「え……」

颯太の腕が緩む。

「お前には恋なんてしてねぇし、俺には好きな奴がいるんだ。あれは何もねぇよ。」

「……好きな奴ってヒカル?」

「……言わねぇよ。」

「何でアイツ?」

「……どうでもいいだろ。あと、お前のこと許してねぇよ。ヒカルに……あんな事しやがって。」

「……ごめん……だって!」

「だってじゃねぇよ!アイツがどんだけ今まで苦しい思いしてきたか……知らねぇくせに……」

「……」

颯太は俯き黙り込む。

「……ただ、これからは友達としてなら接してやるよ。ヒカルも能力者だ。協力して欲しい。」

「!いいの?あんなことしたのに……」

「……約束しろ。これからはヒカルに手を出さないって。それが条件だ。」

「……わかった。ごめん。」

「じゃあな。明日ちゃんと来いよ。」

あー!くそ!普段こんな事言わねぇのに!!
とりあえず、結果オーライだな。

っ!!なんだこれ……ヒカル?

急に今まで感じた事無いような不安が募ってきた。
早く……帰らねぇと……

俺は家まで全速力で走った。



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