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そして今日も生きていく【R18】

第5章 颯太の本性


樹輝side

は?
ちょっと待て……

「颯太……お前……」

「……好きだよ。いっくんのこと。ずっと好きだよ。」

マジかよ……

「だから……邪魔者のアンタには消えて貰うよ。……ヒカル……」

「待て!颯太!!」

もう颯太の目はヒカルしか見てなかった。
手には再び炎を作り出す。
俺はヒカルに直接当たらないように守ろうと背を向け隠す。

「……イツキ……退いて……」

……何言ってんだ……
けどヒカルの目は颯太を見ている。
何を言っても聞かなそうだった。

「ボクの能力忘れた?……どうせすぐ治る。イツキが怪我するよりボクが怪我した方がいいでしょ?」

前に出ようとするヒカルの腕を掴み止めたが、すぐに引き剥がされた。

「イツキはただの人間……ボクは能力者だよ。ボクが守る。」

振り返ったヒカルの目は両方とも輝いていた。
本気だ……

「……へぇ、意外……隠れているばっかだと思ったけど……でもそっちの方が俺も楽しめるから……」

「……イツキには怪我させない!!」

そして、2人とも同時に駆け出した。
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