• テキストサイズ

そして今日も生きていく【R18】

第5章 颯太の本性


樹輝side

「ヒカルー、帰るぞー。」

空き教室の扉を開けヒカルを呼ぶ。

「っ!うん!」

「将樹、ありがとな。」

「あぁ……じゃあな。」

将樹は鞄を持ち、教室を出ていった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「あのね!今日、スマホって言うの教えて貰った!写真とか撮れるやつ!」

「よかったな。楽しかったか?」

「うん!でね、マサキと写真も撮ったよ!」

将樹と?
二人でって事か……

「ねぇ、イツキ。ボクねイツキとも撮りたいな。」

「……そうだな。」

俺はスマホを取り出し車の邪魔にならないような所に寄った。

「あ!ボクが撮る!!」

ヒカルは俺からスマホを取り上にかざした。
初めて触ったような感じじゃない。
将樹のを長く触っていたんだろう。
今度、何かお礼しねぇとな。
昨日から世話になってばっかりだ。

「イツキ!こっち見て!」

「あ、あぁ、ごめん。」

パシャ

「撮れた!」

画面をチェックすると……

「ぶっ……くくく……(笑)」

「な!?」

「ブレてる……(笑)」

「むー……」

身長が足りなかったんだろう。
背伸びをしていた。

「貸せよ。俺がやってやるから。」

「うん……」

俺はヒカルが写るように少し屈んだ。

パシャ……

「わぁ!撮れてる!!ありがとう!」

今度はちゃんと綺麗に撮れていた。

今までカメラなんて使ってこなかった。
これが初めて。
ヒカルとのツーショット……

/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp