• テキストサイズ

そして今日も生きていく【R18】

第5章 颯太の本性


樹輝side

「いっくん、そう言えば今日遅刻ギリギリだったね。」

「あ、あぁ……てか何でここで食べてんだよ。」

「いいじゃん!」

昼飯はいつも俺の机の所に来て食べてる。

「よくねぇよ……」

「……あのさ、一昨日の……いとこだっけ?」

やべ……そうだ、こいつに見られてたんだ。

「……名前何ていうの?」

「なんでお前に言わなきゃいけねぇんだよ。」

「……別に……可愛いね、あの子。」

颯太の目が変わる。
今まで見たことねぇ。
よく見ると……能力者の目……

将樹が言ったことは本当なのか……

急に教室が静かになる。
なんだ?

廊下の方を見ると、将樹が立っていた。

「樹輝……」

「……将樹?」

俺が将樹の方に向かうと教室の中の生徒がざわつき始める。
颯太は目が点になっている。

そりゃそうだ。
人と関わりを持つのを避ける俺があの将樹と名前を呼び合うんだ。

「何かごめんな……急に……」

周りを気にして将樹が謝る。

「いいよ別に。で?何だ?」

「外見てみろよ。」

「外?」

俺は教室の中に戻り校門側を見る。

「!!ヒカル!」

キャップを深く被ったヒカルがいた。
アイツ……!

俺は慌てて教室を出て校門に向かった。
何でアイツが……この場所知らないはずだ。
/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp