第4章 異体同心
樹輝side
4つ持ちの能力者……
世の中には不思議な事があるもんだ。
「お前、オッドアイだろ……オッドアイという情報は聞いたことねぇ。けど、樹輝……お前、能力が効かないって言ったよな……」
「あぁ。」
将樹がさっきよりも深刻な顔になる。
横にいたヒカルは全く話についていけずウトウトとしていた。
眠くなってきたんだろう。
揺れ始め、俺にもたれ掛かってきた。
眠りにくそうだ。
「ヒカル?眠いなら横になってろ。」
「……ウン」
俺はヒカルの頭に手を置き膝枕をする。
「樹輝……お前、これから先、苦労するかもしれねぇぞ?」
「どういう事だ?」