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そして今日も生きていく【R18】

第15章 ズレた思い


颯太side

愛美ちゃんと女の人の戦いはまだ続いていた。
凄い接戦。
透明で見えないのに当たってる。

「愛美ちゃん、見えてるの?」

「いや、たぶん勘。」

「勘?!」

「というか、愛美は耳が良いからそれでどこにいるか判断してんだと思う。」

2人とも息を切らしてる。
そろそろ限界なんじゃ……
でも決着着きそうにない。

「本当にしつこい子……そろそろ楽にしてあげる。」

「お言葉ですけど、まだ死ぬ気はないから。」

愛美ちゃん、よく見ると切り傷だらけ……
血も出てる。

「こ、昂君……何とかしないと……」

「確かに俺も愛美のあんな姿見るの耐えらんねぇな。」

すると、昂君はこの部屋を水浸しにした。
そして、俺を抱え水に入らない少し高い段の所に上がった。

「ちょ、昂君!何して!」

「いいから離れてろって。危険だから。」

「はぁ?」

「愛美!借りは返したぞ!」

俺は黙って愛美ちゃん達の戦いを見ていることにした。
……あれ……
透明でも居場所が分かる……
そっか!
水浸しにしたらどこを歩いたか水音と跳ねた水でわかりやすいのか!
昂君よく考えたなぁ……

そして、愛美ちゃんが大量の電気を浴びせた。
周りが水だから、これまで以上に電気が周り相手には大ダメージを与えれた。

俺達は水から上がっていたためダメージを受けなかった。
女の人はそのまま倒れてしまった。
勝ったのか……

俺達は急いで駆け寄り、愛美ちゃんを支えた。

「愛美ちゃん、大丈夫?」

「うん。……平気。」

「愛美が無事で良かった。」

「……安心してる場合じゃない。先を急がないと。」

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