• テキストサイズ

そして今日も生きていく【R18】

第15章 ズレた思い


ヒカルside

いつきが行っちゃう……

「樹輝!!」

まさきが真っ直ぐ前を見たまま叫んだ。
その声にその場にいた全員が驚いた。

「俺らはお前を助けに来た!お前が誤った道を行かないようにここに来た!だからお前を止めるまで簡単に帰るわけにはいかねぇんだよ!」

いつきが目を丸くしてまさきを見つめている。
そして、ぼく達の方に目線を向ける。

「いつき、ぼくも帰らないよ!ぼくといつきは離れていても気持ちや痛みは伝わるから、どんなに突き放されても死ぬまで諦めないから!」

「ヒカル……駄目だ……お前は何もわからないからそんな事が言えるんだ。」

「……分かった……言っても無駄なら力ずくでお前を止める。だからお前は黙って上で待ってろ。」

まさきが今までに聴いたことないほどの低い声で話し、いつきを睨んだ。
そして一呼吸置き、前にいる敵を見つめた。

「将樹……お前まさかソイツと……」

「まずはコイツを倒さねぇと次には進めねぇ。そう簡単に通してくれそうにはねぇからな。」

「よせ!ソイツは!」

いつきがそう叫んだときにはもう遅く、相手が不敵な笑みを浮かべ、動き出していた。
/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp