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そして今日も生きていく【R18】

第15章 ズレた思い


ヒカルside

いつきの存在を感じる方に向かうとボロボロな大きい建物の所に来た。

「立ち入り禁止……だって。」

「取り壊し予定の建物みたいですね。」

ここだ……間違いない。
僕は早く中に入ろうと入り口に向かう。

「っ!待て!ヒカル!」

「えっ……」

ドォン!

何……今の音……

目を開けると前には大きな鉄柱が地面に突き刺さっていた。

「おぉ!今の避けれたんだ!」

「誰だ!」

まさきがぼくを助けてくれたんだ。
あんなのに当たってたら今頃お腹に穴が空いてたかも。

中から声がするけど、暗くてよく見えない。
まさきがゆっくりと入って行くのにぼくたちも付いていく。
そうたが火を出して明るくする。

「颯太さん、あまり能力使わない方が……」

「大丈夫だって。皆の命の方が大事。おっ!」

そうたが何かを見つけて、手を勢いよく振り払う。
すると、僕達の両隣の壁がこっちから奥まで順番に明るくなった。

蝋燭があったんだ。
気づかなかった。

壁の全ての蝋燭に火が着いている。

明るくなったおかげでさっき襲ってきた人が見えた。

「ひひ(笑)」

「てめぇか。」

まさきが凄く怒ってる。

相手は体の大きい男の人。
強そう。
まさき、怖くないのかな……

「ま、まさき……だいじょ……」

「ヒカル、下がってろ。」

「う、うん。」

ぼくはまさきの言う通り後ろに下がり、こう達の所にいた。
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