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そして今日も生きていく【R18】

第14章 愛する者の為


ヒカルside

いつきは後ろから首元を殴られ気絶した。
ぼくは何も出来なくて、いつきが連れていかれるのを見るしか出来なかった。
もっと力があれば……

「ヒカル……行こう。ここにいちゃダメだ。」

「うん。」

ぼく達はいつもの隠れ家に向かった。
その時もいつきの事が気になって、いつもの歩くスピードよりも遅くなってしまった。

「ヒカル。颯太さんの手当てお願い。」

「うん。」

さっきの人……ぼくと同じ顔だった。
あれは誰?
ぼくじゃない。
いつきにもう会えないのかな?
そんなのやだ。
会いたい。
ずっと一緒にいれると思ったのに……

「ヒカル、いっくん助けに行きたい?」

「……行きたい。」

「命かけても?」

「……うん。」

いつきはぼくに色んなことを教えてくれた。
今では字も読めるようになったし、全部いつきのおかげだ。
僕もなにかしたい。
命かけていつきを助けたい。

「わかった。行こう。俺もいっくんには礼を言わなきゃいけない事もいっぱいあるし。」

ぼく達はそう決心し、まさき達の帰りを待った。
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