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そして今日も生きていく【R18】

第13章 将来


樹輝side

「すまん、待たせたな。俺の部屋に行こう。そこに服用意してあるから。」

俺はヒカルの後を追うようにして颯太たちのところまで歩いた。
部屋までは俺が先頭に立って案内した。

「ここだ。」

「樹輝君!」

「っ!華奈……颯太、2人連れて中でスーツに着替えてろ。俺が最終チェックするから。」

「はーい。」

颯太がヒカルと海堂の手を引き扉を閉める。

「……誰?さっきの子達。」

「友達だよ。」

「……そう……ねぇ、さっきの答え……聞きたい。」

「……」

「私ね、樹輝君の事ずっと好きだったんだよ?だから、許嫁とか、そういうの関係なしに……答えてほしい。」

「……ごめん、華奈。君じゃ駄目だ。君の気持ちには答えられない。本当にごめん。」

華奈は俯き黙り込んだ。

「……じゃあ、許嫁の関係考えたら?」

「それでも俺には好きな子がいるんだ。その子じゃなきゃ……駄目なんだ。」

「……そっか……樹輝君がそこまで言うなら……」

華奈は涙を流しながら走って戻って行った。
流石にまずいかな。
せめて嘘つくべきだったか?
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