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そして今日も生きていく【R18】

第13章 将来


樹輝side

急いで玄関に向かうと、颯太達が引き止められていた。

「だから、古賀樹輝の親友ですって!」

「ですが、招待客の名前にはありません!お引き取りください!」

「颯太!」

「あ!いっくん!」

「樹輝様!?……いっくん?」

「いい、3人とも通せ。俺の友人だ。」

あー、やっぱりヒカル落ち込んでるな……
何て説明するか……

「し、失礼しました!まさか樹輝様のご友人とは知らず!」

「大丈夫だ。スーツを3着用意してくれ。全部俺の部屋に。」

「はい!」

こいつら私服で来てるし……
あんまり目立ちたくねぇな。
裏から行くか。

「にしても、いっくんのスーツ姿……カッコイイ……似合ってる……」

「颯太さん!?」

「颯太、俺が海堂に殺されそうだからそろそろその辺にしといてくれ。」

「どゆこと?」

ヒカルはなかなか付いてこない。
顔も見合わせないし……

「颯太、この先扉が見えてくるからそこ入って階段で2階まで行ってくれ。俺も後でそこまで来るから先に行ってろ。」

「おっけー。」

颯太が海堂の手を引っ張りドンドン進んで行く。
その間に俺はヒカルの元に歩み寄った。

「ヒカル、早く来い。」

「……」

黙って手を差し伸べると、首を横に振り俺を抜いて行く。
かなり、抱え込んでるな……
心臓痛ぇ……
今にも泣き出しそうだ。

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