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そして今日も生きていく【R18】

第2章 初めての外の世界


ヒカルside

いい匂い……
ここでご飯食べるの?

イツキはボクの手を引いてどんどん進んでいく。
1番奥の隅っこの席……

「ここなら周り気にしなくていいだろ……」

っ!
ボクが気にしてるの分かったのかな?

「ウン。」

イツキは薄い本みたいなのを横から取って開いた。
中には見たことない料理……

「どれにする?」

「あ……えっと……」

どうしよ……全然わかんない……

「……もしかして……分からない?」

「……ごめん……今までこんなの食べたことない。」

するとイツキは薄い本があった近くのボタンを押した。
それと共にピンポーンと音が鳴る。

「お待たせいたしました。ご注文は?」

「えーと、これ2つ。」

なに頼んだのかな?
イツキと一緒のって事だよね。

先ほどの女の人は帰って行った。
すると、イツキが立ち上がる。
どこに行くのかな?
ボクもついて行こう。

「ん?……ヒカル?お前付いてきたの?」

「ウン……イツキが立ったから……どこ行くのかなって……」

「……水汲みに来ただけだよ。座ってろ。」

「……ボクも持っていく。」

イツキの手から片方の水の入ったコップを取る。

「あ!おい、気をつけろよ?」

「……大丈夫…」

そーと……そーと……

着いたー
途中人とぶつかりかけたけど何とか零れずに済んだ。

「……ヒカルさ、歳いくつ?」

「え……たぶん……17……そのくらいだってアソコの人達が言ってた。」

「俺と同じ!?……年下かと思った……」

「ボク、イツキはもう20だと思ってた。」

「それはねぇから。」

……なんかイツキといると楽しい……
こうやって色々教えてくれて……沢山話して……
もっともっと一緒にいたい……
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