第12章 味方か敵か
将樹side
「けど……」
「……?」
「……伯父さんが死んだら……俺も色々大変だから死ぬなよ////」
何言ってんだか。
「まさき〜!本当は俺のことが好きなんだな!」
「うっ苦しい!離せ!しかも好きとかじゃねぇ!葬式とかだ!////」
「あれれ〜もしかして将樹くんはツンデレですか〜?(笑)」
「ほんとに死ぬか?俺が殺してやろうか?」
「いえ、遠慮します。」
やっと離してくれた。
引っ付いていた部分だけが熱い。
「……心配ねぇよ。俺は死なねぇから。お前を独りにはしねぇから。お前を守るってお前の父親と約束したしな。」
「……そう。」
「それに!」
また後ろから抱きついてくる。
「ちょ!また////」
「お前に『好き』って言われるまで死なないから。」
「しつこい////」
急に耳元で真面目な声で囁かれる。
伯父さんには死んで欲しくない。
それが本音だ。
また親父の事を思い出してしまいそうだから。
忘れようとしても幼かった俺にとっては衝撃的すぎたから無理だ。
「約束だからな……死ぬな。」
「……あぁ。……やっぱ将樹はツンデレだな!ぐはっ!」
「早く寝ろ。」
俺は伯父さんのみぞおちを肘で狙い打った。
「死ぬな」って言葉取り消そう。