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そして今日も生きていく【R18】

第12章 味方か敵か


樹輝side

「あの!将樹くんが!?黒髪になってる?!?!」

廊下の女子は気のせいか顔が赤くなってる奴が多い気がする。

颯太は慌てて立ち上がり、廊下を走って将樹の元に向かった。

「将樹くん!?」

「っ!颯太……?」

「なんで黒髪にしたの?!ピアスまで外してるし!!ねぇ!キャラ無くなってるよ!?いいの?!ヤンキー要素まだ若干残ってるけど!何か教室に向かおうとしてるし!!授業真面目に受ける気じゃないよね?!」

颯太が将樹の肩を持ってガクガクと揺さぶる。
将樹の頭も激しく前後に揺れる。

「な、何のことだよ……」

うん、颯太は何を言ってるんだ?
キャラ?

「けどよ、お前本当にどうしたんだ?急に。」

「あー……まぁ……」

少し考えて……

「……イメチェン?……////」

少し顔を赤くしながら頬を指でポリポリと掻く。
こいつがこんな表情するなんて珍しいな。

ん?
颯太は何か鼻血出してるし……

「ま、将樹くんって……こんなにかっこよかったけ?////」

鼻を必死に抑えながらボソボソと呟く。
颯太はたぶん、かなりのイケメン好きなのかもしれない。

けど、イメチェン?
将樹が?
考えられねぇ。

「よし、将樹。屋上来い。」

そう言って、颯太を引きずりながら屋上に向かった。



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