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そして今日も生きていく【R18】

第12章 味方か敵か


樹輝side

「おはよー。」

「おぉ。」

颯太が席に座りながら俺に声をかける。

「ん?お前、その手どうしたんだ?」

右手に包帯を巻いている。

「あ……これね。」

包帯を外す。

「それ外していいのか?」

「……予備持ってきてるし、巻き直せば良いから。」

包帯の下からは少し赤くなった皮膚が見えた。

「なんだ……それ?火傷?」

「たぶん、そんな感じ。俺さ、右手で扱う事が多いでしょ。それが原因だと思う。それに、昨日使いすぎたし……まだ、身体が付いていけてないんだ。」

「それ、海堂に止められるんじゃねぇの?」

「たぶんね。けど、俺の体だから俺が好きなようにする。」

「……俺自身、お前にもそんなに無理して欲しくねえけどな。聞かねえだろ。」

「聞くつもりないよ。俺はいっくんを守りたい。もちろん晃だって。」

それにしても凄い火傷……
何か廊下が騒がしい。
なんだ?

ふと廊下を見ると……

「?!おい!颯太!あれ!」

「うん?なに……え!?!?」

将樹が黒髪になっていた。
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