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そして今日も生きていく【R18】

第12章 味方か敵か


昂side

お互い息が上がって疲れている。
五分五分か。

「5分経ったようね。今日はここまでにしておきましょう。この続きはいずれね。」

「あ、待っ!」

「そこのイケメン君も。またねー。」

そう言って消えた。

イケメンって俺の事?
そ、そうかなー。
何か照れる。

「昂、何ニヤニヤしてるの。」

「いやぁ、別に。なに?嫉妬してんの?」

「うるさい。あなたなんてどうでもいい。むしろ早く違う女見つけてほしいくらい。」

「え……」

と言うか……愛美と互角かぁ……
まぁ、姿が見えねぇ状態で攻撃されれば仕方ねぇよな。

「……明日にでも将樹に報告しておかないと。」

「そうだな。」

「あなたはその傷ちゃんと消毒して。」

「あ、あぁ……」

心配してくれてんのか?

「それから……」

「?」

「さっきはありがとう……」

「……へ?」

「だから!……ナイフ……あのままだと死んでた。助けてくれてありがとう////」

「お、おぉ……」

愛美にお礼言われた……
しかも後ろ姿でも顔が赤いのが分かる。

「……早く帰らないと……騒ぎ聞いた人が警察呼ぶ。」

「……そう……だな。」

愛美が……俺にお礼……
うわ!ちゃんと聞いとけば良かった!

「なぁ!もう1回!!もう1回言って!」

「早く帰らないと」

「そっちじゃねぇ!分かってるくせに!」

「……騒ぎ聞いた人が……」

「だからちげぇぇって!ほんとは分かってるくせに!ほら!早く!あぁぁぁぁ!?」

身体に電気が回る。

「昂……死にたい?」

「い、いえ……調子に乗りすぎました……すみません……」

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