第12章 味方か敵か
樹輝side
颯太は火で弓矢のようなものを作り、それを放つ。
ほんとに颯太は凄い。
かなり強くなってる。
しかも、こいつの創り出すものは綺麗だ。
颯太の放った炎の弓矢は物凄く速いスピードで昂に目掛けて真っ直ぐに飛ぶ。
簡単には避けることは出来ないだろう。
だが、昂は水で自分の周りを囲み防御する。
颯太の攻撃は簡単に消されてしまった。
それに、全く同じ様な攻撃が昂によって放たれた。
颯太目掛けて飛ぶ。
「はっ……!」
「颯太!!」「颯太さん!」
当たるかと思ったが、ギリギリ横を通って後ろの壁にぶち当たった。
あまりの驚きで颯太は腰を抜かした。
「防御しながら攻撃ができる。けど、その分体力はかなり奪われる。颯太は火で俺は水。俺にとって好都合な組み合わせだから俺も闘いやすいんだよ。」
やっぱ颯太には勝ち目無ぇじゃねぇか。
「ま、颯太も俺に勝てないことは無いけどね。もっと頑張れば余裕で勝てるよ。」
昂は手をヒラヒラさせながらその場から離れる。
颯太は再び治療をしようと、ヒカルの元へ来た。